投稿日:2007-08-18 Sat

本ブログは筋違い角戦法の序盤研究を行うためのものです。
2004年5月ごろから筋違い角を指し始め,その自戦記を筋違い角日記で書いてきたところですが,そこで得た知見をなるべく系統立てて書いていきたいと考えています。こだわっていることは1つだけです。
筋違い角振り飛車にするということです。
これは,自分が振り飛車党であることと,筋違い角+居飛車の形に現時点で自信が持てないという理由によります。後述する序盤の小変化のところでは飛車を振るための手順の研究が多くを占めています。
なお,本ブログでは古い記事から上部に表示にされるため,トップは常にこの記事です。左の「最近の記事」に表示されないような記述内容の変更などは別途お知らせしていきたいと考えています。
※最終着手マスが青色の図面についてはリンクがありますのでご参照ください。
最後に,記述内容についてコメントをたくさんいただけるとありがたいです。一緒に筋違い角振り飛車の定跡を作っていきませんか。
投稿日:2007-08-18 Sat
筋違い角振り飛車の対抗策は大きく5つに分類できます。

第1図は△54銀型。図以下後手は矢倉模様の居飛車か,45の位を取って飛車を2筋又は4筋に転換してくるのが一般的です。
第2図は△53銀型。図以下△55歩〜△54銀と位を取っての矢倉の模様が一般的です。


第3図は△65角型相筋違い角。先手は向飛車に振るのが有力な対抗策と考えています。
第4図は△85角型相筋違い角。▲75歩以下,後手角をいじめていくのが有力と考えています。
第5図は△62飛〜△42飛型相振り飛車。まずは▲56角と引いて後手の応対を聞くことから始まります。
以上の5分類について,先手の対応策を考えていきたいと思います。左のカテゴリー又は上の図面をクリックしてもらうとそれぞれの記事に進みます(※現在工事中です)。
投稿日:2007-08-19 Sun
上記の主要5分類に至る前に序盤で気をつけておきたい局面を挙げてみます。

第1図は6手目△74角。単純に角を成り合えば先に一歩得となりそうですが案外変化が多いです。
第2図は8手目△84歩。後手の飛車先を受ける必要がありますが,後手の変化次第で飛車を振ることが難しくなります。


第3図は8手目△32金。無事に▲66歩から角を左側に引ければ主要5分類の変化に戻りそう(△54銀型など)に戻りそうですが。
第4図は6手目△52金左。先手はどのような方針で戦えばよいのか。

第5図は6手目△54歩。「大駒は近づけて受けよ」の応用ともいえる手。
左のカテゴリー又は上の図面をクリックしてもらうとそれぞれの記事に進みます(※現在一部のみできています)。
投稿日:2007-08-19 Sun

一見すると「第1図以下▲34角△47角成▲43角成で21の桂取りの先手なので先手良し」と考えてしまいそうですが,▲34角の時に△52金右(A図)又は△42飛(B図)という手があります。先手が△47角成を受けた後△65角とすれば76の歩取りが受からないという意味です。A図,B図で▲48銀,▲58金右とすると飛車が振りにくい(ただし,後手も△65角〜△76角と手損しており,先手から3手目に角交換した手損はなくなっているのでそれで良しという考え方もありそう)ので▲48飛から飛車を振りに行く手順を考えてみたいと思います。


A図より▲48飛△65角▲38銀△76角▲88飛(第2図)
A図以下,第2図まで進めれば8手目△65角の形とほぼ同型となります。第2図以下は例えば△33銀▲56角△32金▲48玉△44銀と進んで先手の角を圧迫してくるような指し方があり,それに備えて▲38銀では▲38金が勝るか…というようなことを考える必要があります。詳しくは△65角型相筋違い角の記事で書きたいと思います(まだ書いていないです…)。
B図より▲48飛△65角▲78銀△76角▲77銀△54角▲38金△33銀▲56角△72金▲88飛△22飛(第3図)
B図以下長手数進めましたが,第3図まで進めば以下▲66銀から先に後手の角をいじめつつ飛車先を伸ばしていって少なくとも悪くなる理屈はなさそうです。手順中▲77銀や△33銀は頻出手筋で△87角成には▲76歩とフタをして角を殺す手があります(形勢は難しいと思いますが)。
その他,B図以下一歩損を覚悟で先手の角を押さえ込みに来る構想もあるかもしれません。
B図より▲48飛△44歩▲88銀△45歩▲38金△62金▲66歩△64歩(第4図)
△44歩に対して▲46歩と突き返すことはできません。△62金は▲61角成△同玉▲75金の筋を避けたものです。第4図は先手一歩得ですが角の働きが悪いのが気になるところです。



また,B図で▲56角とぶつければ一歩得は確定しますが△57角から馬を作られてしまいますので先手側を指しこなすのは腕力が要りそうです。
現時点での結論として,先手が飛車を振りたいのであれば第4図の変化が気になるところです。第1図の△74角は直接両狙いに打つ△65角と比べて損なようですが,飛車を振りたい筋違い角党にとってはなかなか難しい変化を含んでいます。
投稿日:2007-09-01 Sat

第1図は初手より▲76歩△34歩▲22角成△同銀▲45角△62飛▲34角△32金と進んだ局面です。第1図ではすでに後手が6筋から攻める準備をしており,先手が▲66歩からうまく角を左側に引けるかどうかがポイントとなります。
第1図以下▲66歩△64歩▲88銀△33銀(第2図)
角を左に引くならすぐに▲66歩が普通で,▲88銀だと△65角という紛れが生じます。△64歩の局面は次に△65歩▲同歩△66角がありますので▲88銀でそれを防ぎますが(▲68飛には△54角の紛れが生じます),△33銀とこのタイミングで角を追われた局面が本記事のメインテーマとなります。第2図以降▲56角と▲67角の2つの変化を調べてみます(▲78角は△65歩先手不利)。
第2図以下▲56角△72銀▲77銀△44銀▲68飛△55銀▲78角△74歩(第3図)
第2図で▲56角と引くのは△65歩を防いで無難な手ですが,第3図まで進むと押さえ込まれ気味なのが不満なところ。後手からは△73桂〜△65歩の攻めがあり,うまく先手からも反撃できるかが勝負を分けそうです。次に角を67に引く手を調べてみます。


第2図以下▲67角△65歩▲同歩△同飛▲56角△66飛(第4図)▲83角成△72銀▲82馬(第5図)
▲67角はいかにも危険な位置で,△65歩ととがめにいけば第4図までは一直線です。第4図では▲68飛△同飛成(△56飛▲同歩△57角には▲41飛がある)▲同金△72銀でほぼ互角(個人的に先手やや不満)という変化もありますが▲83角成が自然な手。△72銀に対して▲84馬だと△69飛成▲同玉△67角で本譜の▲82馬と比べて馬の働きが悪そうです。


第5図以降△69飛成▲同玉△67角▲62歩△同金▲63歩△同銀(第6図)
第5図では△67角という攻めもありますが,▲79金△49角成▲同玉△92金▲同馬△同香▲68歩(A図)となって後手の82のキズと先手一歩得の分先手が指せそうです。
△69飛成▲同玉△67角の局面は先手陣のまとめ方が難しいところ。第6図では攻める前に一回は金取りを受けなければいけませんが,例えば▲59玉なら△89角成で今度は88の銀が不安定となります。第6図は先手が悪い可能性もありそうです。


まとめとして,第2図から▲56角は無難ですが,押さえ込まれる恐れがあります。第2図から▲67角は相当にリスクの高い手で第6図で先手悪ければそれまでの手順中で「紛れ」という言葉を使っていた変化も考える必要がありそうです。ただし,▲67角はこのまま収まって四間飛車に組めれば,85と45に飛び出せる好位置で右四間対策としては有効なのでできる限り67に引く変化を追及したいと思います。
※H19.10.27追記
第1図で▲66歩にすぐに△33銀とされる変化があります。対して▲67角は△44角で先手不利。▲56角△72銀▲88銀△44銀▲77銀と進めば第2図以下▲56角と引いた変化と同じになります。結局,先手としては第2図以降▲56角と▲67角の両方で戦う覚悟が必要となります。
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